2022年11月2日

出光興産,NESTE,奇美実業,三菱商事が共同でバイオマスプラスチックのサプライチェーン構築

アーステック

出光興産,NESTE(本社:フィンランド),奇美実業(本社:台湾),三菱商事の4社は,バイオマスナフサを原料としたバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し,バイオマスナフサ由来のスチレンモノマー(バイオマスSM)の製造,バイオマスSMを原料としたアクリロニトリルブタジエンスチレン(バイオマスABS樹脂)等のバイオマスプラスチックを製造することに合意した。

NESTEはバイオマスナフサでは世界最大級の生産規模を誇るメーカーで,日本最大のSMメーカーである出光興産にバイオマスナフサを供給する。出光興産により製造・供給されるバイオマスSMを原料とし,世界最大のABSメーカーである奇美実業がバイオマスプラスチックを製造する。三菱商事はサプライチェーン構築における全体のマネジメントを実施するとともに,バイオマス製品のマーケティングを担う。

バイオマスSMおよびバイオマスプラスチックの製造開始は,2023年前半を予定している。日本国内でのバイオマスSMの生産は初事例で,台湾でのバイオマスプラスチックの製造も初事例となる。(’22 11/2)

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