ENEOSとイクシスは,ロボティクス(ロボットの設計・製作・制御に関する技術・学術分野)を活用したプラント・次世代型エネルギー設備への保守点検サービス事業について協業検討を開始した。これに伴い,ENEOSホールディングスの子会社であるENEOSイノベーションパートナーズが,イクシスへ出資した。
同協業において,両社は,ロボティクスを活用した先進的な保守点検サービスについて,遠隔/自動操作されたロボット等がデータ取得・補修等の保守点検作業を実施すること,取得データをAI解析して異常診断/予測し,データはデジタルツイン上で管理すること,の2点について検討する。デジタルツインは,物理空間の情報を収集し,コンピュータ上(仮想空間)で物理空間を再現する技術であり,同技術を用いることで,仮想空間上で様々なシミュレーションを行うことができる。同サービスの検討にあたり,各設備点検に特化したロボット等のハードおよびソフト開発と,データ解析等のアプリを搭載したプラットフォーム開発に取り組む。
2023年度よりENEOSの設備への同サービスの実装を順次予定しており,今後の保守点検の市場規模動向を踏まえて,化学プラントや再生可能エネルギー設備,水素製造設備を有する他企業への同サービスの提供も検討する。(’22 8/17)