小野測器は,東京大学大学院新領域創成科学研究科と共同で「電気自動車の振動計測制御に関する社会連携講座」を2022年10月1日から設置すると発表した。社会連携講座は,公共性の高い共通の課題について,共同して研究を実施しようとする民間等外部の機関(国立研究開発法人を除く)から受け入れる経費等を活用して,学部や研究科などの教育研究を行う機関に設置される講座。
同講座は,東京大学大学院新領域創成科学研究科に設置され,同研究科の藤本 博志 教授を含む2教員と複数の研究員・大学院生で実施される。設置期間は2022年10月1日~2026年3月31日の3年6ヵ月間の予定で,「クリーンかつ快適な電気自動車社会の実現」を目指した取り組みとして,電気自動車の駆動モータの高応答性に着目した車両振動抑制制御および車両運動制御に関する研究開発を実施する。近年開発が盛んとなっているモータ,インバータ,減速機が一体となった「eAxle」(イーアクスル)における新たな振動抑制制御技術の研究開発の実施や,電気自動車の発展形である「空飛ぶクルマ」の振動抑制制御を含む運動制御に取り組む予定。(’22 8/17)