2017年6月14日

「ハノーバーメッセ2017」開催される

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025
'25 7/23~25
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025
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 2017年4月24日(月)~28日(金)の5日間,ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で,最新の産業技術・製品が一堂に会する世界最大のBtoB専門展示会「ハノーバーメッセ2017」が開催された。
 世界70ヵ国・地域から約6,500社が出展し,初開催以来70年の歴史の中で,過去最高となる22万5千人が来場した。来場者のうち,7万5,000人以上がドイツ国外から訪れ,中国から約9,000人,オランダから約6,200人,インドから約5,300人が来場。日本からは前回比1.5倍強となる約1,600人が来場し,神戸製鋼所,ジェイテクト,THK,オイレス工業,油研工業など86社(海外現地法人含む)が出展,インダストリー4.0をはじめとする新たな生産技術や最新の産業用部材などを紹介した。
 今回注目された技術としては,工場での働き方を根本的に変える可能性を秘める協働ロボット「コボット」に高い関心が寄せられた。自動学習や他のコボットとの連携が可能で,接続性,人工知能,画期的センサー,簡単な操作により人間との直接のコミュニケーションを可能にすることから,大手企業だけでなく中小企業にも大きく注目を集めた。

 エネルギーゾーンでは,将来的にどのようにより良くエネルギーシステムが運用されうるか出展者が提案を行った。熱やモビリティの市場を含む,発電分野における技術革新を代替エネルギーへの転用に実用化する方法が紹介された。とくに注目を集めたのはエネルギーの貯蔵技術で,生産態勢の整っている一連の電解スタックにおいて,水素溶液はすぐにでも実行可能な代替策となっている。ソーラー技術分野では,低輝度状態でも発電可能な超薄型で柔軟性のあるソーラーフォイルが複数の企業から展示され,技術適用の新たな選択肢が開拓された。
 デジタル化という観点では,中小企業がデジタル化への対応が不十分という統計も見られる中,同展ではその説に反する事例も出展した中小企業から挙げられた。デジタル化の一例として,ザルツギッター社(ドイツ)では,インダストリー4.0とデジタル化により,ビジネスに対する考え方や,すでに実施されているソリューションがどのように変化をしたかなどの実例が紹介された。

 昨年初めて開催された「Young Tech Enterprise」は,今年も若い起業家から投資家,顧客,パートナーと接触する場が提供された。150社超のスタートアップ企業が参加し,再生可能エネルギーネットワーク向けの貯蔵装置,拡張現実用オペレーティングシステムや自動車・鉄道向けの小型風力発電などの展示が行われた。
 次回のハノーバーメッセ2018は,隔年開催のCeMAT(国際イントラロジスティクス専門展示会)との同時開催となり,2018年4月23日~27日までの5日間,ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催され,パートナーカントリーはメキシコとなる。(’17 6/14)

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