潤滑油添加剤大手のインフィニアムジャパンは2018年6月7日(木),都内ホテルで「インフィニアムトレンズ2018」を開催した。当日は自動車メーカー,石油元売,潤滑油メーカー,商社など約220人が参加した(写真1)。
冒頭,Infineum USA L.P. Executive Vice President Salesの Aldo Govi氏(写真2)は開会の挨拶で,「輸送業界では電気自動車や自動車保有のモビリティの変化など大きな破壊が起こり不確実性が多い中で,短期的に予測出来るトレンドがあります。新しいエンジンデザインが生まれることで燃費や排出量が変わります。低粘度油への移行とエンジンの小型化,バッテリー技術への投資は進み,パワートレーンの小型化,直噴ガソリンエンジン,バルブドレーン制御,自動休止等も重要視されると思います。排気室,気候変動,都市化,そして最終顧客の究極的なニーズ,こういったことが今後も自動車技術を決定づけるものとなるでしょう。排ガス規制がパワートレーンの課題から車両全体への課題へと広がる中,関係者の皆様にとって重要なのはよりクリーンで持続可能性があり手軽な価格の輸送手段を開発し,将来の市場ニーズと排ガス規制の強化に対応することだと思います。コネクティビリティ,自動運転,シェアリング,電動化などCASEが日本でも話題になっています。相反する優先分野,限られた資源や能力のバランスをとる。つまり適切なバランスを探すことが肝要です。今年のインフィニアムトレンズのテーマは『Driving towards balanced performance:バランスの取れた性能を目指して進む』です。インフィニアムが将来をどのように予測しているかプレゼンをお聞きください」とコンセプトを述べた。
プレゼンテーションでは,Infineum USA L.P. Lubes Industry Liaison Manager Americas, Joan Evans氏, Infineum UK Limited, Lubes Industry Liaison Manager EMEA, David Jilbert 氏, Infineum Singapore Pte Limited, Lubes Industry Liaison Manager AP, Boon Ping Chia氏, Infineum Singapore Pte Limited, Lubes Technology Manager AP, Janice Lim氏, Infineum UK Limited, Lubrication Science Technologist, Tom Featherstone氏がそれぞれ, 二輪車用エンジンオイル, 船舶用油、ベースオイル,ガソリン・ディーゼルエンジン油,駆動系油における市場予測と燃料などに関する規格動向や要求性能とともにグローバルマーケットのトレンドや最新の添加剤テクノロジーなどを紹介した。(’18 6/27)
スペシャリティ・ケミカルズ専門商社のボド・メラー・ケミー社が日本法人を設立
高性能接着剤,熱硬化プラスチックや潤滑剤,コーティング剤などスペシャリティ・ケミカルズ専門商社大手のボド・メラー・ケミー社(Bodo Möller Chemie GmbH・ドイツ)は2024年10月28日,都内で日本法人ボド・メラー・ケミー・ジャパンを設立したことを記者発表した。