2021年11月24日

出光興産,ベトナムにブラックペレットの商業製造プラントを建設

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025
'25 7/23~25
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025
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出光興産は,エネルギー安定供給への貢献および石炭ボイラーにおけるCO₂排出低減を目的に,石炭の代替となるカーボンニュートラル燃料であるブラックペレット(商品名:「出光グリーンエナジーペレット™」)の大型商業プラントを世界で日本企業として初めてベトナム ビンディン省に建設する。生産能力は年産12万t,2022年上期に稼働開始予定としている。

同製品は,一般に普及している木質ペレットを半炭化した高カロリー燃料。既存の石炭燃焼設備を改造することなく,そのまま石炭に混ぜて燃料として使用すること(混焼)が可能で,また耐水性を有するため,既存の貯蔵設備が活用できる。すでに電力・紙パルプ・化学・食品会社など幅広い産業の発電所や工場に試験燃焼用サンプルを提供しており,最大で35%の石炭代替が可能であることが確認されている。混焼比率をさらに高め,最終的には同製品のみを燃料とする(専焼化)ことも可能であり,カーボンニュートラルに向けた効率的かつ現実的なCO₂排出低減策であると高い評価を得ている。

同社は2030年までに年産200万tの同製品の供給体制構築を目標としている。2030年までの中間目標として,「3年以内に年産30万t」の供給体制構築を目指し,ベトナムに続くマレーシア・インドネシアでの生産プロジェクトを今後進めていく予定。(’21 11/24)

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