同ステーションの開所に向けて,JERAが大井火力発電所の敷地を提供するとともに,水素の原料である都市ガスの配管などを整備し,ENEOSが都市ガス改質型の水素製造装置を有する(オンサイト方式)商用水素ステーションを建設した。ステーションの運営は,ENEOSが行う。
同ステーションでは,ENEOSやJERA等が出資する「扇島都市ガス供給株式会社」の都市ガスから水素を製造し,乗用車タイプの燃料電池自動車や,東京都が導入を推進している燃料電池バスに水素を供給する。また、敷地内には出荷設備も有しており,首都圏にあるENEOSの水素ステーションにも水素を出荷していく予定。さらに,同ステーションは,大都市東京の経済を支える物流の中心に立地していることから,将来的には,燃料電池トラックへの水素供給拠点の役割も担っていく。(’20 9/23)