NTNは,コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモエコパワーと,NTNとして初となるバーチャルPPAを締結した。
コーポレートPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)は、需要家が発電事業者から直接再生可能エネルギーを購入する契約形態で,このうちバーチャルPPAとは、需要家が自らの敷地外に設置された再生可能エネルギー発電所から、物理的な電力ではなく、その環境価値のみを調達する契約形態。
同PPAの対象となる発電所は,コスモエコパワーが運営する中紀ウィンドファームで,NTNも事業を展開する関西エリアへ電力を供給している。稼働する風力発電機には,NTNのベアリング(軸受)のほか,運転状況の監視や予防点検などへの活用を目的とした状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)「Wind Doctor®」が採用されている。コスモエコパワーにとっても,発電機の部品供給元とPPAを結ぶのは初めてのケースとなる。
同PPAにより,NTNは,中紀ウィンドファームで生み出される年間約1,000万kWh相当の環境価値(非化石証書)を今後16年間にわたって受け取り,年間約4,200t(約1,700世帯分)のCO₂排出量を削減できる見込みとなっている。(’25 6/25)