ダウ・ケミカル日本は,カーボンニュートラルやリサイクル材の利活用をはじめとする,モビリティ分野における循環型社会の実現に向けた「Mobilityの未来」フォーラムを2025年5月16日都内で開催した。
東京・有明で5月17~18日に行われた電気自動車(EV)による世界最高峰のレース「フォーミュラE世界選手権・東京大会」に合わせ開催したもので,フォーミュラEに参戦するジャガーTCSレーシングの公式マテリアルサイエンス・パートナーとして,最先端素材を通じた技術支援を行っている。
冒頭,Dow MobilityScience™ プレジデントのジェニファー・ケンプ 氏は,「現在,モビリティ業界では電動化,持続可能性(サステナビリティ)や社会的変化に対する関心が急速に高まっています。このような変革を実現するためのパートナーシップとコラボレーションすることの重要性が増しています。
私たちは,カーボンフットプリントの削減,自動運転技術のサポート,EVの普及,軽量化,再生可能素材の活用,そしてノイズや振動の低減など,今後のモビリティにとって重要なテーマに対して積極的に取り組んでいます。
私たちは,世界中の自動車メーカーが必要とする材料を適切に提供し,持続可能な未来を支えることを目指し,設計の初期段階から持続可能性を考慮することの重要性を強く認識しています。製造のしやすさ,使用時の経験,エンド・オブ・ライフ(使用後)の処理やリサイクルまで,すべての段階を見据えた取り組みが求められています。
本日は,業界の皆さまとこうした課題について意見交換を行い,共にサステナブルなモビリティを目指していくことを議論したいと思います。」と基調講演で挨拶した。
フォーラムでは,フォーミュラEを通じた取組みをはじめ,ダウのモビリティ分野における事業戦略,最新技術,サステナビリティの取り組みをジャロッド・トラスラー 氏(ダウ日本 プレジデント),ジュリア・ウォーティンク 氏(ダウ・アジア 太平洋地域CTO),リッキー・パウ 氏(1440 Sports),上藤 和佳子 氏(マツダ),マット・スケルトン 氏(JLRモータースポーツ),谷畑 昭人 氏(本田技研工業),吉本 久貴 氏(東レ)などのオピニオンリーダーや技術専門家が一堂に会し,電動化,カーボンニュートラル,循環型経済などのテーマについての講演,基調講演やパネルディスカッションが行われた。(’25 6/11)