2025年3月26日

「2025 GOOD FACTORY賞」表彰式と受賞記念講演会が開催される

アーステック

日本能率協会は,2025年の「GOOD FACTORY賞」5社を決定し,2025年3月6日(木)に明治記念館(東京都港区)にて表彰式(写真)を行い,翌7日に東京コンファレンスセンター品川(東京都港区)にて受賞記念講演会を開催した。

「GOOD FACTORY賞」は,日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上・改善活動に成果をあげた工場を表彰するもので,2011年の創設以来,優秀事例を紹介する活動を行っている。

第13回目となる2025年は,ファクトリーマネジメント賞に東芝産業機器/東芝産業機器アジア社,パナソニックホールディングス/杭州松下家用電器,BASFジャパン 六呂見事業所,フジテック 生産本部 ビッグステップ製作所がそれぞれ選ばれた。また,ものづくりプロセス革新賞に花王 川崎工場の取組みが選ばれた。

受賞企業を代表して挨拶した,東芝産業機器システムの伊藤 渉 氏は「“常に前進,常に反省”を心掛け,主体的に取り組むことを推進してきた。昨年,別の工場が受賞し,見学来訪者が増え,そのおかげで高い意識が持続できている。今後も改善を継続し,日本企業の発展に貢献したい」と謝辞とともに述べた。

審査員長を務める柿崎 隆夫 氏(日本大学 理工学部 上席客員研究員)は,表彰式で「この賞が良い工場を作るための指標になり,そこで何がどうなされているかに及んでいる。応募書類も書き方を含めて様々,企業や従事している人も様々なバックグラウンドをもっている。その中で,現地視察を重視して審査にあたった。受賞した各社は,取組みの実現に向けて微細に至るまで探求した結果,今日を迎えたのではないか」と述べた。

表彰式翌日,東京コンファレンスセンター品川に場所を移し受賞記念講演会が行われた。各社の講演テーマは以下の通り。


  • 市場の変化に追随した『高品質・高効率・低環境負荷』工場の実現(花王 川崎工場)
  • お客様視点のOPEX活動で安定した増収増益体質を構築(パナソニックホールディングス/杭州松下家用電器)
  • 六呂見事業所製造実力向上に向けた“改善プロジェクト”の遂行と人材育成への取り組み(BASFジャパン 六呂見事業所)
  • 「変えてはならないもの」を大切にしつつ,自発的に「変えること」に挑戦する製作所改革(フジテック 生産本部 ビッグステップ製作所)
  • 「常に改善&常に前進(Luôn cải tiến & hướng v ề phía trước)」失敗と反省から学びを得て,チーム一丸となって技能・知識に磨きをかける(東芝産業機器アジア社)  (’25 3/26)

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