神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)は2024年12月13日(金),「2024年度トライボロジー技術フォーラム~低炭素社会の実現に向けた摩擦低減システムの開発~」をリアル会場(KISTEC所内,神奈川県海老名市)およびオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で開催した。
今回は,低炭素社会の実現に向けた摩擦低減システムの開発を背景に,環境配慮型の低摩擦技術開発について,永廣 知史 氏(竹内型材研究所)が「精密金型技術で開発 eスポーツ向け超平面メタルマウスパッド」,木村 雄輝 氏(物産フードサイエンス)が「糖アルコールの摩擦物性とレオロジー特性」(写真),加納 眞 氏(KANO Consulting Office)が「環境調和型潤滑剤とDLCの組合せによる超低摩擦特性の実用化展望」のテーマでそれぞれ講演。
また,KISTECではカーボンニュートラルの実現,SDGsの観点から,ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜と環境負荷の小さい潤滑油を用いた超低摩擦化技術の開発に取り組んでいることから,吉田 健太郎 氏(KISTEC 機械・材料技術部)より「糖アルコール潤滑下DLC膜の低摩擦特性」について解説した。
講演後は,会場参加者のみ,KISTECのトライボロジー関連設備の見学会が行われた。(’24 12/25)