出光興産は中外製薬と共同で,医薬品の製造工場で発生する使用済みプラスチックの再資源化(油化ケミカルリサイクル)に向けた実証実験を開始する。
同実証実験では,中外製薬のグループ会社である中外製薬工業の浮間工場で発生する使用済みプラスチックを原料として,出光の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパンが,油化ケミカルリサイクル技術により生成油を生産する。出光はこの生成油を石油化学製品や燃料油の原料として利用可能かを確認するとともに,使用済みプラスチック再資源化の可能性を検証する。
将来的には,出光の石油精製・石油化学装置を活用し,医薬品製造工場で発生する使用済みプラスチック由来の生成油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」の生産を目指す。(’24 7/17)