近年,クラウドコンピューティングや5G,生成AI等のデジタル化技術の急速な発展により,膨大なデータを高速で処理するデータセンター(以下,DC)の増設やサーバーの高性能化が進んでいる。また,DCは,データ通信量の増加に伴い,サーバー消費電力量や発熱が増大しており,発熱によるサーバーの故障を防ぐための冷却が必要不可欠となっている。冷却に必要な空調等の冷却設備や,サーバー自体の消費電力量の削減が,DCの課題であり,従来の空冷と比較して,冷却効率の高い液浸冷却による省エネルギー化の貢献(環境負荷の低減)が期待されている。
同社は,サーバーから発生する熱を効率的に吸収し,高い冷却効率を実現する単相式液浸冷却に着目し,関連企業と協業して液浸冷却液の開発をすすめ,同商品の発売に至った。
<ENEOS IXシリーズのラインナップ>
- 高引火点品:日本の厳格な消防法を考慮し,引火点≧250℃を有しつつ冷却効率を追求した商品
- 高冷却効率品:世界的な基準である発火点>300℃を有しつつ冷却効率を追求した商品
- カーボンニュートラル対応品:植物を原料とした,さらなるCO₂排出削減に貢献できる商品
○月刊潤滑経済2024年2月号(No.707)
「環境負荷低減に貢献する液浸冷却について~データセンターの未来を担う,環境にやさしい技術~」(ENEOS 坂本 知穂)
掲載号はコチラより
https://www.juntsu.co.jp/books/keizai/junkatsukeizai202402.php (’24 2/21)