2024年2月7日

日本トライボロジー学会のグリース研究会,50周年記念祝賀会が開催される

アーステック

日本トライボロジー学会の産学共同研究会「グリース研究会」は2020年5月に50周年を迎えていたが,その記念祝賀会を2024年1月19日(金)に開催した。

2020年には50周年記念誌を刊行し関係先などに配布した。また記念祝賀会も予定していたがコロナ禍において参加者の安全の観点から延期となり,今回開催の運びとなった。

当日はグリースメーカー,ベアリングメーカーや鉄道総合技術研究所などグリースユーザー,大学関係者による会員17名のほか,OBも数多く駆けつけ33名が参加した。

グリース研究会50周年祝賀会の模様-日本トライボロジー学会 グリース研究会
写真1 グリース研究会50周年祝賀会の模様

兵庫県立大学の阿保 政義 氏の司会進行で始まり,グリース研究会主査の今井 淳一 氏(協同油脂)の挨拶,OBの小宮 広志 氏(元 光洋精工/ジェイテクト)の乾杯挨拶の後,しばし歓談が続いた。その後OB挨拶として鈴木 政治 氏(元 鉄道総合技術研究所),岡村 征二 氏(元 日本グリース),中 道治 氏(元 日本精工),木村 浩 氏(元 協同油脂)や現委員を代表し南 一郎 氏(スウェーデン・ルーレオ工科大学),田中 啓司 氏(シェル ルブリカンツ ジャパン),若林 利明 氏(元 香川大学)が挨拶し,これまでの研究会での楽しいエピソードを紹介した。

研究会は「グリース潤滑における実用性能の研究は潤滑油に比べてかなりの遅れがある」とのグリース関係者の共通認識から,問題に取り組むためにグリース・軸受の製造者と使用者側の関係者が集まる研究部会として昭和45年(1970年)に発足した。

今井 主査は「共同研究を行うことが大きな特長。発足当時は各社で所有している各種寿命試験によるグリース寿命評価を中心に行っていたが,その後,転がり軸受のグリース寿命に影響を及ぼす諸要因の調査とその解析に研究内容を変化しつつ,1テーマ2年をめどに研究テーマと実施計画を決定して進めてきた。2004年度からはウレア増ちょう剤の種類に着目し,耐熱仕様の試験用軸受を準備,ウレアの種類を変えて試作したグリースを所定量封入後,各委員所有の曽田式試験機やASTM型試験機での試験や研究を進めている。グリース潤滑はまだまだ解明されていないことが多い。産学協同研究会の強みを活かして,世の中に必要とされている研究テーマを推進していきたい」と研究会の活動と次なる100年へ向け抱負を語ってくれた。

2007年にはグリース研究会を母体にグリースを単独で扱った初めての書籍となる「潤滑グリースの基礎と応用」を発刊したエピソードや現在改定の準備を進めていることなどが紹介された。(’24 2/7)

写真2 50周年記念誌と電子化された論文が収蔵されたCD-日本トライボロジー学会 グリース研究会
写真2 50周年記念誌と電子化された論文が収蔵されたCD

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