ブリヂストンは,2023年12月15日(金)にブリヂストングローバル研修センター(東京都港区)で「2023年ブリヂストンモータースポーツ活動60周年『極限への挑戦』次のステージへ―サステナブルなグローバルスポーツ活動強化―」を発表した。
冒頭,石橋 秀一 取締役代表執行役Global CEOは,「ブリヂストンはモータースポーツ活動開始から60周年を迎えた本年を機に,モータースポーツに懸ける情熱を再確認し,サステナビリティを中核とした「Passion to Turn the World(世界を変えていく情熱)」という新たなメッセージに込めて,サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を強化していく。」と発表した。
モータースポーツを通じたイノベーションの加速と持続可能なモビリティ社会への貢献を目指す。今後はサステナブルなグローバルモータースポーツ活動を通じて,レースを「走る実験室」と位置付け,極限条件での技術研鑽を通じて市販用タイヤ開発を進化させる。新たな商品設計基盤技術「ENLITEN®」を核に,EV時代の新たなプレミアムタイヤの開発を進める。カスタマイズされた性能と新たな価値を提供する技術であり,サステナブルなプレミアムブランドの構築を目指す。
タイヤバリューチェーン全体のサステナビリティも推進。モータースポーツタイヤでは再生資源・再生可能資源比率を65%以上とすることへ挑戦し,100%再生可能エネルギーを活用した生産やタイヤ輸送,タイヤのケミカルリサイクルへも挑戦する。
2023年には,Bridgestone World Solar ChallengeやBridgestone FIA ecoRally CupでENLITEN搭載タイヤを使用し,環境に配慮したレース活動をサポートする。また,ABB FIA フォーミュラ E 世界選手権の単独タイヤサプライヤーとして,2026-2027シーズンから参加することが決定。15年ぶりにグローバルモータースポーツへ復帰し,バリューチェーン全体でのイノベーションをグローバルでさらに加速する。
石橋 氏は「ブリヂストンは,これまでと変わらないモータースポーツに懸ける情熱をコアに,サステナブルなグローバルモータースポーツを“EV時代の新たなプレミアム”と位置づけるENLITEN技術で支えると共に,ビジョンである「サステナブルなソリューションカンパニー」へ向けて,モータースポーツを起点にしながら,会社全体をより早く進化させていきます。そして,サステナブルなグローバルモータースポーツ活動強化を通じて,すべての一人ひとりにとっての「最高」を支え続け,モビリティの未来になくてはならない存在となることを目指していきます。」と話す。
また常務役員 製品開発管掌 草野 亜希夫 氏は,「ブリヂストンにとって,モータースポーツは「原点」であり,「走る実験室」です。現物現場でレースにおける最高のパフォーマンスを支え続けると共に,”From Circuit to Street”のコンセプトの下,極限の状況で使用されるモータースポーツタイヤ開発で技術をより早く磨き,アジャイルな開発を加速していきます。それにより,「究極のカスタマイズ」を目指すENLITEN技術をより早く次のステージへ進化させ,モビリティの進化に対応し,お客様に新たな価値を提供する市販用タイヤ開発へ繋げます。」と語った。(’24 1/10)