NTNは,流体動圧軸受としては世界最小サイズとなる内径0.6mmの「動圧ベアファイト」を開発した。
同製品は,ヘリングボーン型動圧溝の設計を最適化することで,小型でありながら高い油膜圧力を発生させることにより,高い静粛性と信頼性を実現した。同社では今回プレス成形条件も見直すことで,従来サイズ(内径1.5mm)から半分以下の内径0.6mmサイズの超小型「動圧ベアファイト」を開発することに成功。流体動圧軸受としては世界最小サイズとなる。冷却用マイクロファンモータは,風量を上げることで耳障りな音が発生しやすくなることが課題とされているが,同製品を使用することで高い静粛性を実現することが可能となる。
同社は,同製品を5G(第5世代移動通信システム)の普及により需要が拡大している高機能スマートフォンやWi-Fiルータ,ウェアラブル端末など小型モバイル機器のマイクロファンモータに最適な商品として提案を進めるとともに,車載装置向けや一般家電,医療機器など幅広い分野での販売を拡大していく。(’23 12/20)