ENEOS,JX石油開発および電源開発(以下,Jパワー)は,3社共同でエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と2023年度「先進的CCS(Carbon dioxide Capture and Storage,CO₂の回収・貯留)事業の実施に係る調査」の受託に係る契約を締結したと発表した。
同調査は,2030年度またはそれ以前のCO₂貯留開始を想定した先進的CCS事業の実施に係る調査として,CO₂分離回収・輸送・貯留に関する設計作業および貯留層評価等を行うもので,2023年6月に3社共同で提案した案件が候補として選定され,今回の契約締結に至った。
3社は,西日本地域でENEOSの製油所,Jパワーの火力発電所から排出されるCO₂を分離回収・輸送・貯留するCCS事業を2030年度までに開始することを目指している。
分離回収・輸送については,ENEOS,Jパワーが主体となり検討を実施し,貯留については,JX石油開発および再委託先の西日本カーボン貯留調査が主体となり検討を行うことで,2030年度までに実装可能なCCSバリューチェーンを構築していく。(’23 10/4)