ENEOSは,独自に開発した低コスト型有機ハイドライド電解合成法(Direct MCH®)技術を用いて製造した水素の燃料電池自動車(FCV)への充填式を,2023年6月26日(月)に横浜綱島水素ステーション(横浜市港北区)において開催した。
同式典では,豪州クイーンズランド州ブリスベンにおいて製造実証している水素キャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(以下,MCH)を日本に輸送し,同社中央技術研究所でMCHより取り出した水素を,トヨタ自動車の協力のもと,燃料電池小型バス(トヨタ自動車製FCコースター)へ充填して,来賓による試乗を行った。
同社は再生可能エネルギー由来のMCH(グリーンMCH)の大量製造に向けて,Direct MCH®技術を活用した電解槽の大型化に取り組んでいる。その一環として,商用規模である5MW級(水素製造能力:1,000Nm³/h相当)の大型電解槽の開発に向けて,現在,150kW級の中型電解槽と250kWの太陽光発電設備を組み合わせたグリーンMCH製造実証を行っている。(’23 8/23)