出光興産は,日本から台湾向けのバイオマススチレンモノマー(以下,バイオマスSM)の海上輸送に伴い排出した二酸化炭素(CO₂)約193tを,ボランタリーカーボンクレジット(民間セクター・NGOなどによって発行されるクレジット)を活用し,オフセットを実施した。同社は,2022年10月にNESTE Corporation(フィンランド),奇美実業(台湾)等とバイオマスナフサを原料としたバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し,バイオマスプラスチックを製造している。今回海上輸送したバイオマスSMは,この取り組みにおいて出光が製造したもので,世界最大のABS樹脂メーカーである奇美実業がバイオマスプラスチックを製造するために原料として使用される。
活用したボランタリークレジットは,出光のシンガポールトレーディング拠点である出光アジアより,信頼性の高い第三者認証機関Verra(ヴェラ)のプロジェクトから選定し調達した。(’23 6/14)