2023年3月8日

出光興産,「2022年度切削・熱処理研究会」開催される

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025
'25 7/23~25
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025
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出光興産は,2023年2月10日(金)にZoomによるオンラインで「2022年度切削・熱処理研究会」を開催,504名が参加した。

開催の挨拶で同社潤滑油二部潤滑技術二課長の白神 善隆 氏は,「出光興産では低炭素エネルギーや省資源・循環ソリューションの社会実装に取り組んでいる。潤滑油でもお客様のカーボンニュートラル実現に貢献するための提案や新規技術開発を含めた技術確立を強く推進している。今後もご要望を聞きながら一緒に脱炭素社会実現に取り組んでいきたい」と挨拶した。

午前中には熱処理と防錆油2件の講演があり,杉浦 崇仁 氏(出光興産)からは「熱処理油の水溶性化に向けた取り組み」と題し,水溶性焼き入れ液の冷却制御による焼き入れ品質改善事例を紹介した。田巻 匡基 氏(出光興産)は「金属加工ラインの生産性向上を可能とする水置換防錆について」,水系加工液が用いられる製造ラインの洗浄・防錆工程についてトラブル事例や水置換性に優れる油剤での対策を提案した。

午後からは切削3件の講演が行われた。中山 逸穂 氏(オーエスジー)は,「高能率化と加工品位向上を実現する切削工具の最適活用法」と題し,難削へと変遷する切削工具の最適な選定と活用法により低コストで実現する高能率加工や加工品位向上の事例を紹介した。山本 幸佑 氏(DMG森精機)は,「工程集約・自動化・DX化で推進する生産性向上とカーボンニュートラル」と題し,DMG森精機が2021年1月より日本を含む全世界でのカーボンニュートラルを達成した取組みの総括,生産設備の高効率化・省電力化技術として工程集約・自動化・DX化や,手間を要する切屑・クーラント・ミスト処理の最新技術などを紹介した。岡野 知晃 氏(出光興産)は「環境負荷低減に寄与可能な新規水溶性切削油の開発」,環境負荷低減ニーズが一層高まる中,補給量低減やロングライフ化による産業廃棄物量を削減可能な新規水溶性切削油の開発コンセプトと実用性能を報告した。(’23 3/8)

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