2022年11月30日

NTN,「複列磁気エンコーダ付転がり軸受」を開発

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NTNは,耐環境性に優れた,高精度な角度検出が可能な「複列磁気エンコーダ付転がり軸受」を開発した。軸受と磁気式エンコーダを一体化した軸受ユニットで,ロボットの性能向上や小型・軽量化のほか,組立てやセットアップなどの工数削減に貢献する。

同製品は,ロボットの関節機構を支持する深溝玉軸受に磁気リングとセンサを取付け,回転速度や方向,絶対角の検出機能を持たせた軸受ユニット。同社独自の「複列磁気リング」を軸受の内輪に取り付け,外輪に搭載した磁気センサICで「複列磁気リング」の磁極の変化を読み取ることで,業界最高水準の角度検出精度(最大20bit,分解能約0.00034°)で回転の速度や絶対角などを検出する。さらに,フォークリフトなどの運搬機械向けに展開している回転センサ付軸受で培った軸受と回転検出部の一体化技術を活用することで,「複列磁気リング」と磁気センサICの間隔や向きなどを最適化し,コンパクトかつ軽量なユニットを実現している。同製品の適用により,関節機構の軸とロータリエンコーダをつなぐ動力伝達装置(カップリング)が不要となり,関節機構の小型・軽量化を実現する。また,磁気式エンコーダは,耐環境性に優れているため,埃や油などが伴う使用環境においても高い検出精度を発揮することができる。(’22 11/30)

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