アズビルは,海外事業のさらなる拡大を目指し,工業市場向け調節弁の技術開発ならびにグローバルスタンダードに対応した製品特性試験のため,アズビル京都に流量試験設備を新設した。
石油や石油化学などのプロセスオートメーション領域で使われている調節弁には,高い制御性能が求められる。こうしたニーズに対応した上で,グローバル市場の幅広い要求に適合した製品の研究,開発には,新たに設計した製品の特性を正確に検証・評価する必要がある。このため,流量計測機器の中核工場であるアズビル京都に調節弁の製品特性データの計測を効率的に実施できる流量試験設備を新設した。同設備では,国際標準に適合する圧力流量範囲の試験(水ならびに空気)が実施でき,既存の流量試験設備と合わせて,国内市場のみならずグローバル市場の要求にも対応できるようになった。
また,IECなどによる国際規格に準拠する評価試験手順を制御ロジックとして組み込み,同社の協調オートメーションシステムHarmonas-DEO™による自動運転・自動計測を行う。(’22 9/21)