出光興産は,業界初となる無リン無灰のディーゼルエンジンオイル「idemitsu AshFree」(イデミツアッシュフリー,粘度グレード:10W-30,荷姿:200Lドラム/20L缶)を,2022年9月1日から発売開始した。
同製品は,ディーゼルトラックやバスに搭載される排ガス浄化処理装置DPF(Diesel Particulate Filter,ディーゼル微粒子捕集フィルター)の目詰まりの要因となる灰を出さないオイルで,DPFの寿命延長によるメンテナンス費用の削減やDPF再生時間短縮による労務時間・燃料使用量の削減を実現する。
トラックやバスのエンジンに使用されている従来のディーゼルエンジンオイルには清浄性や耐摩耗性を向上させるため,添加剤として金属添加剤が含まれている。一方,これらの金属添加剤は灰となり,DPFを詰まらせ,トラブルの要因となることが長年の課題となっていた。この課題を根本的に解決するため,灰を減らすのではなく,出さないというコンセプトのもと,独自の添加剤処方技術により,灰となる金属添加剤を使用しないディーゼルエンジンオイルの開発に成功した。
同製品は今後,同社特約販売店を通じて販売される。(’22 9/7)