2022年4月20日

東レ,「トヨフロン®」低摩擦・高摺動耐久テキスタイルを開発

アーステック

東レは,低摩擦素材であるフッ素繊維トヨフロン®と高強度繊維を組み合わせることで,優れた摺動耐久性を持つ低摩擦・高摺動耐久テキスタイルを開発した。

トヨフロン®は,低摩擦性,耐熱性,耐薬品性に優れたPTFE樹脂(フッ素樹脂)を主原料とした繊維。PTFE樹脂の特性を維持しつつ,均一かつ高品質な長繊維で,化学繊維の中で最高レベルの安定した低摩擦性を有する。

同テキスタイルは,フッ素樹脂の持つ優れた低摩擦性を保持しつつ,同社従来の低摩擦・高摺動耐久テキスタイルに比べて25倍以上の摺動耐久性に加え,50%以上の低摩擦化を実現した。これは摩擦時に,トヨフロン®の摩耗粉が均一に高強度繊維に移着することで低摩擦界面を形成するとともに,骨格となる高強度繊維がトヨフロン®の過度な摩耗を抑制することによるもの。

同テキスタイルを使用することで,小型化・軽量化の利点に加え,高面圧化による摺動部の面積削減が見込まれる。また,より過酷な条件下での長時間使用が可能となり,オイルフリーによるメンテナンスコストの軽減や長寿命化による交換頻度の削減にも繋げられ,省資源や環境負荷低減についても貢献する。(’22 4/20)

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