2022年3月9日

DMG森精機,(株)マグネスケール 伊勢原事業所内に半導体レーザ工場を新設

アーステック

DMG森精機とグループ会社である(株)マグネスケールは,2023年6月の完成を目標として,(株)マグネスケール 神奈川県伊勢原事業所内に,計測用の半導体レーザの開発,および生産を目的とした工場を新設することを発表した。

(株)マグネスケールでは,ピコメートル・レベルの分解能を持つエンコーダであるレーザスケールおよび工作機械に搭載するマグネスケールをはじめとした計測機器の開発・製造・販売をしている。レーザスケールの主な市場である半導体製造・検査装置では,集積度アップのため,更なる微細化や三次元化への重ね合わせ精度の必要性から,スケールの高精度要求が更に高まり,需要も年々拡大している。脱炭素社会に向けた発電タービンの高精度化にもレーザスケールが貢献しており,(株)マグネスケールの計測機器に用いる半導体レーザの必要数量は2025年には年間10万個と予測している。そこで,需要が増加する将来に向けて,また高精度化の要求に応えるため,計測用半導体レーザの自社開発および内製化に踏み切ることを決定。2024年の操業を目指し,伊勢原事業所内に半導体レーザの開発・試作・製造を行うための施設を建設する。

また,(株)マグネスケールでの計測用半導体レーザの開発・製造の知見を,将来的にDMG森精機の金属積層造形機やレーザ加工機に搭載する加工用高出力半導体レーザの開発・製造に展開させることを検討している。(’22 3/9)

Related Posts

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会,第114回研究会を5/10に開催

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会,第114回研究会を5/10に開催

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会は,2024年5月10日(金),千葉工業大学津田沼キャンパス(対面:千葉県習志野市)とCisco Webex Meeting(Web)のハイブリッド形式で,第114回研究会「エネルギービーム加工による高精度・平滑化技術」を開催する。

Share This