出光興産は,原油の海上輸送中の燃料消費に伴うCO₂排出量削減を目的に,グループ初の試みとしてカーボンクレジットを活用した日本中東間の原油海上輸送を行った。
低炭素化・脱炭素化に取り組む顧客ニーズに応えるための先行事例として行った今回の取り組みでは,100%出資子会社である出光タンカー所有の大型原油タンカー「日章丸」(載貨重量:300,544MT)の日本中東間往復の海上輸送に,カーボンクレジットの環境価値を活用することで,理論上同区間航海1回分に相当する約1万トンのCO₂排出量の相殺(オフセット)を実現した。同社と出光タンカーは今後も,カーボンクレジットを活用したオフセットを含め,さまざまな手法を用いてカーボンニュートラルに貢献する海上輸送サービスを提供していく。(’22 1/6)