UDトラックスと神戸製鋼所は,神戸製鋼所の加古川製鉄所内において,UDトラックスが開発した自動運転技術搭載の大型トラックを用いた自動運搬技術の実証実験を行うことに基本合意した。
両社は2022年下半期をめどに,加古川製鉄所内の水砕スラグ運搬コースの一部分のルートにて,UDトラックスが製造する大型トラック「クオン」をベースとしたレベル4限定領域自動運転(特定条件下における完全自動運転)対応車両1台を使用し,自動運転の走行実験を行う。
「レベル4限定領域自動運転対応車両」とは,特定の走行環境・条件(ODD)の中で認知,判断,操作の運転操作をシステムが完全に実施する車両で,SAE J3016「運転自動化レベル」の国際標準に準拠する。安全対策を万全とするため,実証実験中は実験ルート内の人流を遮断・封鎖する。また実験は車両に安全監視ドライバーが搭乗し,不測の事態に対する有人緊急操縦態勢を確保した上で実施し,万が一のリスクに備える。
両社は同実証実験を通じ,「超スマート社会」に不可欠となるスマート物流サービスと製造・物流現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進を目指す。(’21 12/15)