ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは,台湾の拠点にて淡色アミン系酸化防止剤の生産能力を数千t増強すると発表した。アジア太平洋地域における需要の増加に対応するため,数百万ドルを投資して設備を拡張する。この増産は,2022年末までに稼働を開始する見込みとなっている。
同社は,アミン系酸化防止剤を「ナウガルーブ®(Naugalube®)」のブランド名で販売しているが,今回の台湾拠点への投資は,フラッグシップ製品の「ナウガルーブ 438L」のグローバル仕様を後押しするものとなる。同製品は,さまざまな乗用車用潤滑油や工業用潤滑油として使用されている液体酸化防止剤で,油の酸化を抑えるとともに,潤滑油の寿命やサービスの間隔を伸ばす効果がある。(’21 12/8)