2021年12月1日

ENEOS,有機ハイドライド製法によるCO₂フリー水素サプライチェーン実証の規模拡大に成功

アーステック
共催セミナー

ENEOSは,千代田化工建設,クイーンズランド工科大学と共に2018年から進めているCO₂フリー水素の製造,輸送,脱水素に関する技術検証において,世界で初めて実際に使用できるレベルまで規模を拡大し,燃料電池自動車(FCV)へ充填することに成功したことを発表した。

今回の技術検証では,ENEOSが開発した,水とトルエンから一段階の反応で有機ハイドライドの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)を製造する,「有機ハイドライド電解合成法(Direct MCH®)」を採用。2019年3月に,この手法により豪州の再生可能エネルギー由来のMCHを製造し,日本で水素を取り出す世界初の技術検証を実験室レベル(約0.2kg)で成功していたが,実際に使用できるレベル(約6kg)にまで規模を拡大し,日本においてMCHから水素を取り出し,実際に燃料電池車に充填,走行させることに成功した。

水素の大量消費社会の実現に向け,ENEOSはMCH製造量を更に増加させるために,Direct MCH®技術を活用する電解槽の大型化に取り組んでいる。2022年度には大型電解槽のベースとなる150kW(電極面積3m²)級の中型電解槽を完成させ,2025年度をめどに5MW級の大型電解槽の開発を目指している。(’21 12/1)

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