2021年10月6日(水)~8日(金)の3日間,東京ビッグサイト南1・2ホール(東京都江東区)で「IFPEX 2021 第26回フルードパワー国際見本市」(主催:日本フルードパワー工業会,産経新聞社)を開催, 3日間で19,367人が来場した。
同展示会は,日本で唯一のフルードパワー技術の見本市で,最新の機器・システムが集結する展示会として1963年から開催している。
今回のテーマは,「新たな時代に向けた挑戦~地球環境とものづくりに貢献するフルードパワー~」とし,省エネ・省資源等環境対策や国際競争力の強化を目指す業界の進化として,自動化やロボット分野でのフルードパワーの活躍を紹介した。トライボロジー関連では,油圧作動油,フィルタ―などろ過装置,状態監視による技術,潤滑油分析機器などを出展した。
また会期中には各種講演や技術セミナーが開催され,月刊「油空圧技術」主催の特別技術セミナー「低炭素化社会とともに歩む油圧技術」が3日間開催された。初日には,杉山 玄六 氏(日立建機)が「低炭素化社会に向けた油圧ショベルの取り組み」,亀田 幸則 氏(KYB)が「油状態センサを用いた油圧機器向け状態監視システム」,河田 健一 氏(ダイキン工業)が「モノづくり現場における時代の変化と油圧機器のあり方~省エネからIoTへ~」,久保 光生 氏(不二越)が「油圧ポンプ可変速駆動システムの現状と課題」を講演。油圧ショベルの技術動向,油圧機器のメンテナンスの最適化や省エネ技術などを紹介した。(’21 11/2)