2021年8月25日

ジェイテクト,耐水素環境用軸受「EXSEV-H2」を開発

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック

ジェイテクトは,水素燃料電池車(以下FCV)の水素循環ポンプなどに使用する,同社従来比10倍の高耐久・高耐食軸受「EXSEV-H2」を開発した。

FCVでは水素を有効活用するために,燃料電池内で未反応の水素を再利用するための水素循環ポンプが使用されることがあり,その水素循環ポンプ用軸受は,水素及び水蒸気中で使用されるため,水素脆化しにくく,水蒸気中でも腐食しにくい軸受の開発が必要であった。

そこで同社は,新たな素材の適応と熱処理により,従来製品の10倍以上となる耐久性と耐食性を持つ軸受を開発。軸受の長寿命化が可能となり,ユニットの小型軽量化や,低フリクション化が可能となった。同製品をFCVの水素循環ポンプに使用することで,FCVの安全性と信頼性の向上に貢献する。

また,水素環境下において,従来の転がり軸受では水素脆化による早期破損の懸念から使用できなかった用途での使用が可能となった。(’21 8/25)

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