2021年8月25日

ランクセスがエメラルド・カラマ・ケミカル社の買収を完了

アーステック

ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは,米国に本社を置く特殊化学品メーカーであるエメラルド・カラマ・ケミカル社の買収を発表した。買収とともに,ランクセスはエメラルド・カラマ・ケミカル社の米国ワシントン州のカラマ,オランダのロッテルダム,英国のウィッドネスにある3つの生産拠点に在籍する約470人の従業員を統合した。

2020年のエメラルド・カラマ・ケミカル社の売上高は,約4億2500万米ドル(3億7500万ユーロ)で,特別項目を除いたEBITDAは,約9000万米ドル(8000万ユーロ)であった。ランクセスは今後3年以内に,相乗効果によるEBITDAの上積みとして約3000万米ドル(2500万ユーロ)を見込んでいる。

買収した事業は,コンシューマー向け特殊化学品が売上の約75%を占め,この買収により,ランクセスはフレーバーおよび香料向け製品の大手プロバイダーの1社となる。これは,持続的な力強い成長率が期待される分野で,主にパーソナルケア製品,化粧品用製品,高級フレグランス,および食品や飲料に使用される。同社は,この事業を,コンシューマープロテクション部門の一部として新設するフレーバー&フレグランス・ビジネスユニットに組み込む。また売上の約25%は,主にプラスチック,塗料,コーティング,接着剤業界での高成長産業用途向けの特殊化学品となり,これらの製品は,ポリマー添加剤ビジネスユニットに統合される。(’21 8/25)

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