2021年3月17日

東レ,高流動性と高導電性を両立した極薄グラフェン分散液を開発

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック
安藤パラケミー

東レは,高濃度でありながら流動性に優れた極薄グラフェン分散液を開発したと発表した。

グラフェンは,炭素からなるナノサイズの極薄シート状の二次元材料で,均一に配列しやすい性質を持ち,優れた導電性・熱伝導性・バリア性を有する次世代機能性材料。薄いほど塗布した時の被覆性や他材料との混合性が良くなり,特長をより強く発揮するが,薄いほど凝集しやすく,高濃度にすると粘土状になり流動性が悪化するため,希釈して低濃度溶液で用いる必要があり,本来の特長を発揮しにくい課題があった。

同社はグラフェン同士の相互作用による凝集を抑えるため,独自の高分子材料を添加して粘度を自在に制御する分散技術を開発し,高濃度の極薄グラフェン分散液の流動性を高めることに成功した。同製品は,高濃度でも流動性が良好であることから取扱性に優れ,希釈することなく塗布できるので高い導電性などの優れた特長を発揮しやすい。また,分散性が高く攪拌しやすいことから他材料と混合が容易。電池材料,配線材料,塗料など幅広い用途への展開が可能である。(’21 3/17)

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