2021年2月5日(金),「産学官連携推進グリーンイノベーション研究会(主催:宮城県,東北大学トライボロジー融合研究会)」がオンラインで開催された。
同研究会は,温室効果ガスを削減して2050年に脱炭素「グリーン社会」を目指し,持続可能な社会構築のための目標であるSDGsなど今後の社会発展の課題を発端にした研究活動。資源エネルギーの設置率が高く,農林水産資源にも恵まれた東北地域の利を活かし,最先端の科学を活用した新しい技術と産業を生み出すための課題や,どのように社会や経済,地域の活力に繋げるかを表面科学や蓄電によるエネルギー有効活用と,農水産資源の活用という視点から議論をしている。
当日は宮城県産業技術総合センター 大﨑 博之 所長の挨拶,トライボロジー融合研究会 栗原 和枝 会長(東北大学)から全体概要の説明の後,トライボロジー関連の研究テーマでは,「計算科学シミュレーションによる低摩擦・低摩耗の理論的設計」を久保 百司 氏(東北大学),「ナノ界面計測によるモデル潤滑油の評価に基づく摩擦損失低減指針」を水上 雅史 氏(東北大学),「自動車の機械損失低減のための材料研究を基にした地域企業との取組み」を小池 亮 氏(トヨタ自動車東日本)が講演した。また宮城県や東北大学のプロジェクト内容などとしては「電池の電解液を測定するための超微量粘度計の開発と展開」を栗原 和枝 氏(東北大学)が,「東北大学の地域連携・産学連携について」を足立 幸志 氏が各々紹介した。(’21 2/17)