三井化学は,市原工場内に炭化水素系合成油ルーカント®の新プラントが完成し,2020年11月12日に竣工式を行った。これにより同製品の生産は,岩国大竹工場,市原工場の2拠点体制となり,世界の旺盛な需要に対応するとともにBCP(事業継続計画)の強化を図る。
同製品は,粘度の温度依存性が小さく,剪断安定性・熱化学的安定性に優れている等の特長を有しており,極めて高品質が求められる自動車ドライブラインのギア油,工業用潤滑油並びにグリースなどの粘度調整剤として採用されている。低環境負荷ニーズの高まりの中,省燃費や長寿命に貢献するものとして世界的に需要の増大が見込まれる。(’20 12/9)