日本機械工業連合会がまとめた2020度の機械工業生産額見通しは,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により,需要・供給両面で大きな影響が出ており,前年度同期比10.4%減の65兆3,703億5,100万円と見込んでいる。上期は特に自動車を中心に輸送機械の生産が大きく減少し,前年度15.3%減の30兆8,957億200万円になると見込まれる。下期は自動車の回復と,5G向けをはじめとした情報通信機械,電子部品・デバイスの生産増加が期待され,前年度比5.5%減の34兆4,746億4,900万円まで回復するものと見込まれる
業種別では,一般機械が同6.3%減の14兆1,833億4,500万円,電気機械が同0.1%減の7兆6,685億7,600万円,情報通信機械が同3.9%増の3兆1,262億3,100万円,電子部品・デバイスが同2.1%増の6兆7,585億9,800万円,輸送機械が同18.2%減の27兆4,293億7,900万円,精密機械が同6.0%減の1兆3,620億1,600万円,金属製品が同7.2%減の2兆6,999億400万円,鋳鍛造品が同18.2%減の2兆1,423億200万円の見込み。なお,先行き不透明感が強い品目もあり,新型コロナウイルスの影響が生産額見通しに反映されていない品目もある。(’20 8/26)