近年,発振器の高出力化とレーザ技術の高度化により,ファイバーレーザマシンの需要が急速に拡大しており,欧州の同社グループでは,CO2レーザマシンやパンチングマシンからの置き換えに加え,厚板を扱う業界からの新規引き合いが増加している。また欧州は板金切断工程において,設備の自動化が前提とされていて,同社では最新マシンと自動化装置を一体化させた供給スピードが大きな課題となっていた。これらの状況を解決すべく今回の子会社化に至った。
これにより同社は,欧州のグループ会社と強固に連携し,スピーディーな意思決定を図り,最新マシンの開発と同時進行で,自動化装置の開発・設計・製造を行うことが可能となる。欧州向けのすべての自動化装置は,AMADA AUTOMATION EUROPE LTD.が供給することになる。
今後は2020年4月以降に現在2ヵ所ある工場を1ヵ所に集約し,設備を増強することで,自動化装置の生産能力を2022年度までに約2倍にする。また,新たにパンチ・ファイバーレーザ複合マシン用の自動化装置の生産を2020年10月より開始する。引き続き商品の供給体制を強化することで,2021年度までに売上高4,000億円の達成を目指す。(’20 2/19)