2019年12月4日

出光興産と東レ,新開発の有機EL素子が最高レベルの発光効率を達成

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック
安藤パラケミー
出光興産と東レは,熱活性化遅延蛍光(TADF)材料と赤色蛍光材料を用いた有機EL素子を開発,実用化領域に近い,かつ世界最高レベルの発光効率46cd/Aを達成した。出光が開発した,発光効率と寿命を両立させることができるTADF材料と,東レが開発した,従来に比べて発光スペクトル幅の狭い高色純度の赤色蛍光材料を活用した。

従来の有機ELディスプレイの赤色発光素子には,主にリン光発光材料が使用されている。リン光発光材料は,電力を光に100%変換することができ,発光効率を向上させることができるが,素材にレアメタルを使用しているため高コストであり,また,発光スペクトル幅が広く色純度が低いことが課題となっている。TADF材料を活用した技術は,電力を光に100%変換できることに加え,発光スペクトル幅の狭い蛍光材料を組み合わせることで高色純度を達成する特長を有し,また,素材にレアメタルを使用しないため,材料コスト削減を図ることができる。

同技術は有機ELディスプレイの低コスト化や省電力化,および広色域化に寄与する。今後はモバイルやテレビ用途などへの採用を目指し,開発を推進する。(’19 12/4)

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