2019年11月13日

「実務に役立つトライボロジーセミナー」が開催される―ブルカージャパン

アーステック
共催セミナー2025

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は,潤滑油のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーの基礎知識と評価手法を紹介する「実務に役立つトライボロジーセミナー」を2019年10月17日(木)東京で開催した。

 特別講演で,東北大学 未来科学技術共同研究センターの栗原 和枝 教授が「境界潤滑における潤滑油の新しい描像」と題し講演した。最近の研究で境界潤滑領域において潤滑油が存在しその実効粘度が数桁上昇する場合があることを見出した。従来基材が接触していると考えられていた境界潤滑領域において,固体的な潤滑油が存在するという潤滑油の新しい設計指針に繋がる現象など,分子レベルで分かってきた潤滑油の新しい描写について紹介した。

 2件目の特別講演では,JAPAN TESTING LABORATORIES 本社 分析センターの谷田 芳夫 氏が「実機におけるトライボロジー~問題解決に向けた基礎試験機の適用~」と題しこれまで自身が勤めた自動車会社や現在の分析センターで経験して来たトライボロジー現象とそのメカニズムや試験の適用など豊富な経験談を紹介した。

 またブルカージャパンの技術スタッフからは,「トライボロジーにおける一般的知識とトライボロジー評価機の概要」,「ナノインデンテーション技術の紹介」と題し,摩擦摩耗試験機やナノインデンテーションの製品や評価事例などが紹介された。

 また2019年111月7日には大阪で「高分子材料のトライボロジーから問題解決にむけたトライボロジーの基礎知識と評価手法の紹介」と題した同様のテーマでのセミナーを開催した。(’19 11/13)

Related Posts

KISTEC,無料ハイブリッドセミナー「2025年度トライボロジー技術フォーラム」を12/19に開催

KISTEC,無料ハイブリッドセミナー「2025年度トライボロジー技術フォーラム」を12/19に開催

神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)は2025年12月19日(金),「2025年度トライボロジー技術フォーラム~低炭素社会の実現に向けた摩擦低減システムの開発~」をリアル会場(KISTEC所内,神奈川県海老名市)およびオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で開催する。

JVCケンウッド,振動をエネルギーに変換する環境発電の実証実験に成功

JVCケンウッド,振動をエネルギーに変換する環境発電の実証実験に成功

JVCケンウッドグループのJVCケンウッド・公共産業システムは,京都大学 橋梁工学研究室,建設技術研究所と共同開発している,スピーカーの原理を応用して振動を電気エネルギーに変換する環境発電(エネルギーハーベスト)について,橋梁での実証実験を実施し,発電に成功したと発表した。

Share This