2019年10月9日

経済産業省とNEDO,「水素閣僚会議2019」が開催される

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック
 経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,2019年9月25日(水)にホテルニューオータニ(東京都千代田区)で「水素閣僚会議2019」を開催した。

 水素は,エネルギー供給構造を多様化させるとともに,大幅な低炭素化を実現するポテンシャルを有するため,エネルギー転換・脱炭素化のキーテクノロジーとして世界各国から大きな注目を集めている。同会議は,水素の利活用をグローバルな規模で推進し,関係各国が歩調を合わせ一層の連携を図るプラットフォームとして2018年に初めて開催され,会議の成果として「東京宣言」を発表した。

 2019年は,閣僚セッションで「東京宣言」に関する官民の取組状況を共有するとともに,グローバルな水素の利活用に向けた政策の方向性について議論を深め,各国の水素・燃料電池に関する行動指針として「グローバル・アクション・アジェンダ」を議長声明として発表した。企業及び国際機関セッションでは,分野横断,モビリティ,サプライチェーン,セクターインテグレーションの4つの分野における世界の最新動向や水素の利用拡大に向けた展望についての講演と,「グローバル・アクション・アジェンダ」を踏まえ,各セクターが今後実行していくべき取り組みについてパネルディスカッションが行われた。

グローバル・アクション・アジェンダのポイント

  • 世界目標の共有(例:今後10年間で水素ステーション10,000か所,燃料電池システム1,000万台等),モビリティ分野におけるインフラ整備・市場拡大
  • 水素の海上輸送拡大に向けたルール整備,貯蔵・輸送のための技術開発
  • 水素発電や産業利用といった多様な分野での水素利用の促進に向けた技術の実証
  • 国際機関によるロードマップや水素需要見通しの策定
  • 今後の水素利用拡大に向けた情報共有や啓蒙活動  (’19 10/9)

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