オムロンは,製造現場の異常状態を人に代わって監視する「状態監視機器」の新シリーズとして,温度状態監視機器「K6PM-TH」を2019年6月3日から順次発売すると発表した。
同製品は,制御盤や配電盤などの盤内にある機器の温度をIoTにより常時遠隔監視することができる。異常発熱を予測する独自の「到達予測アルゴリズム」や,外気温度の影響を受ける場所でも周囲温度の変化をキャンセルし対象機器の温度上昇のみを捉える「差温検出アルゴリズム」で,早期に異常傾向を把握できる。また,広視野角(90°×90°)のコンパクトな非接触温度センサーで狭い盤内でも少ないセンサー数で全面の温度状態を測定することができる。常時遠隔から監視可能なため,人が点検のために巡回する必要がなく,異常発生時のみの現場対応となり,設備や装置の異常停止リスクの低減と省人化の両立が可能となった。(’18 6/12)