日本精工は,電動車の変速機に使用される円すいころ軸受「NSK LCube II」を開発した。同製品は,転動体への特殊加工により,潤滑が希薄な過酷環境下での耐久性向上,耐焼き付き性向上を実現し,電動車の燃費・電費向上に貢献する。
燃費規制の強化や化石燃料の枯渇を背景に,電動車の開発が急速に進み,変速機領域では,電動車の燃費・電費向上を目的とし,潤滑油の低粘度化や少油量化が進んでいる。
同製品は,円すいころの転動面及び頭部に,円すいころ軸受に適した油溜まりとなる微細な凹部を形成し,接触面の潤滑油膜の保持性を向上させることで,表面損傷を防ぎ,従来品に比べて8倍以上の耐久性と同等以上の耐焼き付き性を実現した。また,低速域での油溜まり効果(油膜が形成されやすい状態)により,従来品に比べて10%の低フリクションを実現した。
同社は,同製品の売上として2030年に年間40億円を目指す。(’19 4/17)
江崎グリコ,キユーピー,KRS,T2,自動運転トラックによる幹線輸送の共同検証開始
江崎グリコ(以下,Glico),キユーピー,キユーソー流通システム(以下,KRS),T2は,2025年7月から,T2が開発した自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を,関東・関西間の高速道路一部区間で実施する。