BPジャパン カストロールインダストリアル事業本部は,2019年2月1日(金),ザ・ランドマークスクエアトーキョー(東京都港区)で「カストロールインダストリアル事業本部全国代理店会」を開催,工業用潤滑油や切削油などを販売する全国の代理店約50社,約70名が参加した(写真1)。
冒頭で,加藤 雅生 氏(執行役員 カストロールインダストリアル事業本部長)が,次世代エネルギーとメガトレンド,カストロールインダストリアルの事業戦略について説明(写真2)。その後,各担当者から,新製品計画,次世代向けサービス,トレーニングプログラムについて紹介した。
(1)新製品計画
水溶性切削油剤では,近年注力するホウ素・殺菌剤を配合しないAlusol およびHysol XBBクーラントレンジに,日本市場に適した新たなグレードの製品を開発し,追加する。なお,ハイソル SL 45 XBBがボーイング社のOEM承認を取得し,主要航空機メーカー3社の承認を一つの油剤で取得した。
クリーナーでは,2018年に発売したリサイクルできる新しいクリーナー,テクニクリーン90 XBCに続き,2019年もクリーナー製品ラインを強化する。幅広い洗浄用途に対応するため,新たに金属加工ライン内に使用する部品洗浄用クリーナー3製品と,溶剤クリーナー1製品を追加する。
塑性加工油剤では,塩素フリー塑性加工油剤CFXシリーズに,ファインブランキング加工に最適なヨーロッパで多くの実績を持つ製品2種を追加する。
(2)次世代向けサービス
水溶性切削油剤をリアルタイムで監視し,油剤の自動調整作業を可能にする“カストロールスマートコントロール”について紹介。顧客の油剤管理を含めた作業の省力化や,より安定した生産に寄与する,油剤提供の枠を超えたインダストリー4.0世代向けの新サービスとなる。
また,BPのグループ会社であるオニックスインサイト社の呉 氏が,予知保全の重要性と,同社のオンライン予知保全のサービス内容,風力発電市場での実績について紹介した。同社の予知保全サービスは,回転機械の専門知識に基づくIoTを活用した状態監視を含むサービスで,風力発電市場で多くの実績がある。
(3)トレーニングプログラム
BPジャパンが提供する,以下の各種トレーニングプログラムを説明,同トレーニングを活用した成功事例を紹介した。
- 代理店営業担当者向けトレーニング
代理店営業担当者の知識や技術を向上するための講習会とオンライントレーニング - 顧客工場でのトレーニング
エンドユーザー向けの油剤管理や潤滑の基礎知識を含めた出張トレーニング - 同社テクノロジーセンターでのトレーニング
同社の試験機器やマシニングセンタを活用したトレーニング
また,代理店表彰では,2018年の優秀代理店を発表,表彰した。(’19 2/27)