2018年10月10日

ハネウェルの環境配慮型次世代冷媒をセブンイレブン・ジャパンが導入

アーステック

 ハネウェルは,同社の次世代冷媒「ソルスティスN40(R-448A)」が,セブン‐イレブン・ジャパン(以下SEJ)が国内で展開するコンビニエンスストア店舗の冷蔵ショーケースシステムに採用されたと発表した。
 国内の食品流通業では,環境関連規制の厳格化に備えた設備の見直しが課題となっている。SEJはこれまで使用していたGWP(地球温暖化係数)が3,900以上と高いR-404A冷媒用機器に代わり,R-404AよりGWPが65%低い同製品を用いた新規コンデンシングユニットを,2018年10月以降に開店する全国の新店舗や改装店舗に本格導入する。
 この次世代冷媒導入にあたっては,SEJ,日立アプライアンス,日立ジョンソンコントロールズ空調とハネウェルが協働し,1年以上にわたり模擬店舗および実店舗にて複数の実証試験を実施した。年間を通じた稼働データにより,同製品を用いた新規コンデンシングユニットが,既存の冷媒を用いたシステムに比べ20%の省エネ化を達成できたことが実証された。
 同製品は,ASHRAE34基準でクラスA1(不燃)および,国内では不活性ガスに分類されており,オゾン層破壊の影響はなく,GWPは1,387。さらに既存機器への冷媒のみ入替がほぼ可能で,取り扱いの点でも既存設備に若干の調整を加えるのみで容易に導入することができる。(’18 10/10)

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