ダイセル・エボニックは,PEEK樹脂「ベスタキープ」が,ケミテスの高機能プラスチック製高速クロマトグラフィー用のカラム管に採用されたと発表した。
高速液体クロマトグラフィー分析は,技術の向上により従来のステンレススチール製カラムから溶出する金属イオンやカラム管への成分の吸着が問題視されるようになったが,同樹脂製のカラムを使用することにより,汚染を防ぐことが可能となる。さらに,同樹脂製のカラムは,測定中に35MPaという高圧の有機溶媒が通過してもカラム本体が変形しない高い剛性を保持する。
従来のPEEK製カラムは押出成形後に切削工程を経て製造していしたが,同樹脂を射出成形することにより,大幅な生産性の向上を実現した。(’18 7/18)
ENEOS,「Cognite Data Fusion®」を活用した「製油所のデジタルツイン基盤」構築を開始
ENEOSは,Cogniteのデータプラットフォーム「Cognite Data Fusion®」を活用し,これまで分散していた複雑で多様なデータを一つの仮想空間に統合することで,製油所におけるエンジニアリング業務の効率化を図る「製油所のデジタルツイン基盤」構築に向けた取り組みを開始した。