出光興産は,2018年度全国発明表彰において有機EL素子及び有機発光媒体の発明(特許第4221050号)で「恩賜発明賞」と「発明実施功績賞」を受賞した。同表彰は,発明協会が主催する表彰制度で,日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として,日本を代表する研究者・科学者の功績を顕彰している。
有機EL素子は,様々な有機材料の薄膜層を電極で挟んだ構造で,通電すると自ら発光する。一般にフルカラーディスプレイは赤・緑・青の光の三原色で構成され,有機EL材料もそれぞれに発色するものが必要となるが,青色の発光材料は,赤や緑に比べ光を発する際に消費するエネルギーが大きく長寿命化が困難だった。
同社の発明は,有機EL発光過程において電気からエネルギーを受け取る役割と発光する役割を分担することによって,色純度や寿命特性を大きく向上させた。これにより,有機EL発光において実用レベルでの三原色発光が可能となり,近年の有機ELフルカラーディスプレイを搭載した高機能機器の民生化に大きく貢献したことが評価された。
なお,表彰式は2018年6月12日(火)に開催される。(’18 5/30)
日本産業洗浄協議会,「第33回JICC洗浄大学応用講座」を2/21に開催
日本産業洗浄協議会(JICC)は,2025年2月21日(金)に日刊工業新聞社東京本社(東京都中央区)で「第33回JICC洗浄大学応用講座~洗浄評価方法~」を開催する。