国内最大の国際海事展「Sea Japan 2018」が2018年4月11日~13日までの3日間,東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。
海事業界では,2020年から開始される船舶の硫黄酸化物(Sox)規制など大気や海洋における環境規制の厳しさが増している。船舶燃料の規制により,硫黄含有量のより低い燃料油の使用,船舶に硫黄分の除去装置スクラバーの設置,LNGなどの代替燃料の使用などの対応が迫られている。これら環境規制に関連した各種セミナーや環境対応製品,AIやIoT,ビッグデータを活用し,船舶の運航の効率化や安全性に寄与する製品や技術サポートなどが紹介された。
第13回となる今回は,28ヵ国・地域から580社・団体が出展した。潤滑剤関連では,船舶用潤滑油を専門に展開するLUKOIL MARINE LUBRICANTS DMCCやシェルルブリカンツジャパンが,船舶用潤滑油や使用油分析サービスなどグローバルに展開する技術サポートを,ADEKAやイノスペックがSox規制強化に対応した添加剤を紹介した。燃料や潤滑油の濾過装置をボールフィルター,フィルトレックス,アルファラバル,三菱化工機が,オイル清浄度管理ソリューションを英和が出展。またシール製品をイーグル工業が,トライボロジーを活用した診断技術をトライボテックスがアピールし注目を集めた。
3日間の来場者数は20,226名であった。なお次回のバリシップ2019は,2019年5月23日~25日までテクスポート今治(愛媛県今治市)などで,またSea Japan 2020は2020年3月11日~13日まで東京ビッグサイト西ホールで開催する予定。(’18 5/16)
スペシャリティ・ケミカルズ専門商社のボド・メラー・ケミー社が日本法人を設立
高性能接着剤,熱硬化プラスチックや潤滑剤,コーティング剤などスペシャリティ・ケミカルズ専門商社大手のボド・メラー・ケミー社(Bodo Möller Chemie GmbH・ドイツ)は2024年10月28日,都内で日本法人ボド・メラー・ケミー・ジャパンを設立したことを記者発表した。