2018年2月14日

「トライボロジー研究会 第29回講演会」開催される

アーステック
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 トライボロジー研究会(運営委員長:木村 好次 氏,東京大学・香川大学名誉教授)は,2018年1月26日(金),パシフィコ横浜(横浜市西区)で第29回講演会を開催した。
 同研究会は,協同油脂が支援している活動で,今回は「トライボシステムの長寿命化と寿命評価技術」と題して開催した。トライボロジー技術は機械の寿命に大きく関わっている。寿命を延ばしたり寿命を評価する技術は産業分野によって様々である。長寿命化が材料の耐摩耗向上によって図られることもあり,また寿命の評価は対象の機械や寿命の定義によって異なる。そこで今回はトライボシステムの長寿命化のための潤滑技術,材料技術,及び寿命の評価技術に関する具体例の紹介などを行った。
 また講演後,木村 好次 運営委員長は閉会の辞で,運営委員の交代と共に今後運営委委員長には杉村 丈一 氏(九州大学教授)が就任することを発表した。

●KEYNOTE SPEECH
 ○「トライボロジーにおける計測と寿命評価」 木村 好次 氏(東京大学)
●CASE STUDY:SESSION I(長寿命化のための潤滑技術)
 ○「自動車用潤滑油の低粘度化と耐摩耗性能維持向上」 佐川 琢円 氏(日産自動車)
 ○「玉軸受のグリース潤滑における潤滑寿命の研究」 小森谷 智延 氏(協同油脂)
 ○「信頼性と低燃費を両立した低粘度油の開発」 金子 豊治 氏(トヨタ自動車)
●CASE STUDY:SESSION II(長寿命化のための材料技術)
 ○「繊維強化複合金属の熱間圧延ロールへの適用検討」 井上 剛 氏(新日鐵住金)
 ○「転動疲労寿命におよぼすなじみの影響」 長谷川 直哉 氏,藤田 工 氏(NTN),阿保 政義 氏(兵庫県立大学),内舘 道正 氏(岩手大学)
 ○「転がり軸受の耐白色組織はく離材料」 山田 紘樹 氏(日本精工)
●CASE STUDY:SESSION III(寿命の評価技術)
 ○「自動車部品のキャビテーション損傷予測式」 林 裕也 氏,犬飼 恭司 氏(デンソー)
 ○「オイルクリニック(KOWA)による建設機械の予防保全」 飯島 浩二 氏(コマツ)
 ○「実機軸受を使用した軸受焼損試験」 川畑 雅彦 氏(トライボテックス)
●特別講演
 ○「健康病“健康社会”のパラドックス」 上杉 正幸 氏(香川大学)  (’18 2/14)

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