森合精機は,洗浄後の部品ワークに残留する付着油分量を測定する油分測定器「MAS-10U」を発売した。
自動車などの産業洗浄の業界では,部品洗浄に対する要求が以前と比較して高くなっている。これまでは洗浄後の品質として残留の付着油分はあまり問題にされなかったものの,最近は定量的な規格として非常に微量な油分付着量を具体的に,例えば「2.3mg以下」などと規定された洗浄性能の要求をされるケースが増えている。
同製品は,油分の抽出能力の高い溶媒でワークの付着油分の溶解と抽出を行い,この溶媒を油分測定する。特定の波長域を有するUV紫外光が油分に吸光される物理原理(=吸光度測定法)を利用し,油分濃度に比例したUVの吸光度を油分量に換算して測定を行う。測定演算にマイコン,操作部には液晶タッチパネルを搭載し,簡単な操作で高い精度での油分測定が行える。(’18 1/10)
「2024洗浄総合展」開催される
2024年9月18日(水)~20日(金)の3日間,東京ビッグサイト(東京都江東区)で「2024洗浄総合展」(主催:日本洗浄技能開発協会,日本産業洗浄協議会,日刊工業新聞社)が開催され,3日間合計で43,271名(同時開催展含む)が来場した。