日本トライボロジー学会は2017年11月15日(水)~17日(金)の3日間,サンポートホール高松(香川県高松市)で「トライボロジー会議2017 秋 高松」(実行委員長:若林 利明 氏・香川大学)を開催,3日間で313件の各種トライボロジーに関する講演・発表が行われ,約830名が参加した。
1999年以来18年ぶりに高松での開催となった今回は,「特殊環境に対応した新規潤滑物質・材料の開発動向」,「グリース潤滑の最近の研究動向」,「シールにおけるトライボロジー」,「表面力の基礎・応用・新展開」,「トライボロジーとダイナミクス:不安定現象・粘弾性・ソフトマテリアル」の5件のシンポジウムに加え,国際セッション「第2回日本‐チェコトライボロジーワークショップ」を併設,国際色豊かに活発な議論が行われた。
2日目は,香川大学教授の徳田 雅明 氏が「香川大学発Rare Sugars(希少糖)の健康機能性」と題し特別講演をした。香川大学では自然界に微量しか存在しない単糖(糖質の最小単位)の大量生産に成功。産学官連携プロジェクトにより,健康リスクを減らす可能性を秘めた希少糖の生理機能や生活習慣病への応用,新しい医薬品や医療用食品の開発展開などを紹介した。その後はJRホテルクレメント高松に会場を移し懇親会を開催した。
会期中は「企業展示コーナー」が併設され,機器や技術資料などを展示,また日頃学会ホームページから対応している「トライボロジー相談室」も展示コーナーに併設された。昼食時にはジェイテクト,ダイセル,イーグル工業,東芝ナノアナリシス,ビックケミー・ジャパン,JXTGエネルギーの6社によるランチョンセミナーも開催し,連日賑わった。
2018年は「トライボロジー会議2018 春 東京」を2018年5月21日(月)~23日(水),「トライボロジー会議2018 秋 伊勢」を2018年11月7日(水)~9日(金)の開催を予定している。(’17 12/6)
「トライボロジー会議2024 秋 名護」開催される
日本トライボロジー学会(JAST)は2024年10月30日(水)~11月1日(金)の3日間,「トライボロジー会議2024 秋 名護」(実行委員長:澤江 義則 氏・九州大学)を開催した。